色々な業界で活躍!化学反応を使ったリン酸処理


金属の表面に膜を作る処理

リン酸処理とは金属に対して施されるもので、実用化されたのは1900年代前半という非常に長い歴史を持っています。古い方法ではありながら現役で活躍している場面は多く、それだけの強みがあります。仕組みとしては名前の通りリン酸を使用し、金属の表面に化学反応による膜を作る形です。その膜は金属塩の性質を持つため、内側が錆びてしまうのをある程度防ぐことができます。実際に処理を施すためには土台となる金属を薬液に浸けて、化学反応を起こす必要があります。薬液に浸けるということである程度の形状の違いにも対応できるため、建築や自動車など幅広い分野で活用されています。またすべり係数を向上させることもできるので、ボルトで接合している部分に対して施される場合もあります。

塗装の分野でも貢献可能

リン酸処理には、金属の見た目を良くする塗装のような役割もあります。金属の見た目を変えるには塗料を使用したりメッキを施すといった方法もありますが、リン酸処理だと塗料よりも薄く仕上げやすいです。またメッキには必ず光沢が付きまとうため、使用する場面が限られてしまいます。その点リン酸処理での仕上げは落ち着いた見た目になるため、金属らしい重厚感が必要な場面にも対応させやすいです。さらにリン酸処理は金属との結びつきが非常に強いという性質もあるため、別の塗装を行う前の下処理として施されることもあります。その性質は側面的な扱いではなく、リン酸処理のメインは下処理と見なす業界も多いです。

リン酸処理は鉄鋼などを金属塩に浸漬し表面に皮膜を生成させることで、錆を防止したり塗装下地として塗膜が剥離しにくくする化成処理方法です。